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世田谷区の耐震化支援事業

東京23区内で最大の人口・世帯数を有し、閑静な住宅街としても有名な世田谷区。いろいろな業界の有名人が住む街としても有名で、世田谷区に家を構えることは東京在住の方にとって1つのステータスにもなっており、その人気は今後も続くものと思われます。反面、その人気の高さ故に古くから住んでいる人も多く、築年数が長い民家やマンションなどが数多く存在するため、世田谷区は”耐震化支援事業”に力を入れています。

自然とオシャレな街並みが調和した住宅地・世田谷区

等々力渓谷のような美しい自然の景観と、下北沢や二子玉川のような若者が集まる街並みを共存させている世田谷区。人口は約94万人、23区随一を誇るこの街も明治・大正期には東京15区にも加えられておらず、どちらかというと富裕層や若者たちが景勝地・行楽地として訪れる場所でした。住宅地として開発され始めたのは関東大震災以降。当時の東急電鉄や東京信託会社などが早期に沿線の開発を行い、現在の街並みを形成していきました。緑が多く、閑静で環境が良い傍ら、買い物の便も良いとあって、今でも人気の住宅地として都民に認知されています。

区の耐震化支援事業の対象となる住宅

世田谷区では令和7年度末までに耐震性が不十分な住宅をおおむね解消しようと、木造住宅に対する耐震化支援事業を行っています。対象となる住宅は

 

・地階を除く部分が木造在来軸組構法orツー・バイ・フォー工法による建造物

 

・平屋、もしくは2階建ての建築物

 

・戸建て、長屋、共同住宅、寄宿舎、下宿

 

・半分以上が住宅として利用している店舗兼用住宅

 

・工事にあたり居住者全員の同意が得られている

 

こういった条件を満たしていることが必須です。耐震診断に関しては区登録の耐震診断士を無料で派遣してくれるとのこと。診断後、改めて耐震改修等の実施を検討する場合は建築の専門家が訪問し、工事についての相談に無料で応じてくれる「木造住宅耐震改修訪問相談」を受けることが可能です。外観調査や簡易診断、おおよその見積もりなども行ってくれますので、こちらの制度を活用するのがよいでしょう。

耐震支援事業

耐震診断後、耐震性能に係わる評点である上部構造評点が1.0未満の場合、次の助成制度が利用できます。

 

・補強設計助成：補強設計費の一部を補助。限度額は30万円

 

・耐震改修工事：耐震改修工事費の一部を補助。限度額は100万円

 

・不燃化耐震改修工事：不燃化改修を含めた耐震工事費の補助。限度額は100万円

 

・除去工事：解体工事費の一部を補助。限度額は50万円

 

耐震改修工事や不燃化耐震改修工事に対する助成を受ける際、申請者もしくは同居されている方が1・2級身体障害者、または要介護状態区分（3・4・5）の場合は、助成額が上乗せされます。各年度によって金額が異なる為、（ちなみに令和4年度は50万円）事前に調べておくとよいでしょう。これらの助成制度を契約するためには事前に区への相談・申請が必要になります。また、助成金の受領は施工業者に委任することも可能であり、その際は委任状の作成など、必要な処理があるため、区の耐震促進担当に問い合わせましょう。

助成の条件

助成の条件は主に次の項目になります

 

・個人所有であり、住宅のまま改修すること

 

・住民税を滞納していないこと

 

・都市計画道路区以外の建物であること

 

・区から勧告を受けていること

 

ちなみに助成金が支払われるのは事業完了後であり、工事を途中で打ち切ってしまうと支払われなくなってしまうので注意が必要です。また、工事業者は自らが探し、契約という形になりますが、助成金交付決定前に契約を行うと助成を受けられなくなるので、こちらも気を付けましょう。

世田谷区の対応エリア

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